「死んだ方が楽」ワクチンで“急性散在性脳脊髄炎”下半身不随に…医師は「治らない」【大石が聞く】

新型コロナウイルス

「2021年8月15日に、コロナのmRNAワクチン(1回目、モデルナ製)を接種し、一か月後には急性散在性脳脊髄炎になり、下半身不随となってしまった40代の男性」についてです。CBCニュースでは、この40代の男性について、何度か報道してくださっています。2022年9月2日にも、報道してくださいました。今回の報道は、その9月2日の続きの内容で、大石アナウンサーが、男性のご自宅を訪問し、さらに深堀り解説をしてくださっています。

2022/09/16 CBCニュース【CBCテレビ公式】
「死んだ方が楽」ワクチンで“急性散在性脳脊髄炎”下半身不随に…医師は「治らない」【大石が聞く】

(男性)
「こんな苦しい生活をするんやったら、死んだ方が楽だなと思いましたね。脚が動かないなら、もう切っちゃえばいいんじゃないかと思った」

名古屋市内に住む40代の男性。今も下半身が全く動きません。

(男性)
「触ると一応脚はあるんですよ。でも全く感覚はないし、ここ(太もも)から下がないような感じです。切断されたような感じ」

妻と高校生の長男の一家3人で暮らしていた男性。
去年8月、モデルナ社の新型コロナワクチンを接種しましたが、3週間ほどたったころ突然40度近い高熱が出て、「髄膜炎」や「肺炎」も併発し、意識不明になりました。

(男性)
「9月頭か? 9月頭に高熱?(病院へ)歩いて? 車で行ったの? 車で行ったらしいです」

その頃のことは全く思い出せません。記憶が失われています。

(男性)
「仕事以外にもプライベートでも何していたか分からないです。全く記憶がない」

2か月後、意識が戻りましたが、脚は全く動かず、感覚もなくなっていたのです。

医師の診断は「急性散在性脳脊髄炎」。
自分の免疫で脊髄などの神経細胞が傷つけられ、手足が動かなくなったり目が見えにくくなったりする「自己免疫疾患」です。

インフルエンザやB型肝炎などのワクチンが引き起こす重い副反応としても知られ、新型コロナワクチンも説明書に留意すべき症状と書いています。
男性の場合も医師の診断書に「接種により引き起こされた」とワクチンの後遺症であることが指摘されています。

その頃の膨大な治療の記録。
男性の妻は、こう振り返ります。

(男性の妻)
「今はあまり思い出したくないですけど、かえってこない(助からない)と思った」

男性は一命をとりとめ、ことし1月にリハビリ病院に転院しました。

(男性の母親)
「リハビリ病院に転院したその日に、先生から元通りにならないと言われた。ハンマーで頭を殴られたような感じでした。その時は望みを持って転院したんですよ」

もう治らないという医師の告知。
それでも、およそ半年間のリハビリを経て、自宅に戻ることができました。

(大石アナ)「日々の生活でいろいろとご苦労されているところが多々あると思うが、一番大変だなと思うのはどんな時?」

(男性)「一番大変…トイレですかね」「肛門付近までくると、健常者はいま出しちゃだめと…」

(大石アナ)「我慢できますよね」

(男性)「そうそう、僕は我慢が全然できない状態で、肛門まで達したら便が出るばっかり」

男性は脳脊髄炎の影響で、排泄をコントロールできず、1度のトイレに2時間以上かかるといいます。

生活のため自宅の大規模なリフォームも必要でした。

(大石アナ)「どこをリフォームしたんですか?」

(男性の妻)「夫が自立するには自分で車いすをこがないといけないので、スロープの角度を5度以下にしないといけないということで、最長のスロープが必要だった」

玄関を新たに作り、長いスロープも設置しました。
それでも車いすで上るにはかなり大変だと言います。

(大石アナ)「かなり上腕筋使いますね」

(男性)「ほんと腕しか使えないので、腹筋もきかないし、背筋もきかない」

また、和室の一部を広いトイレに作り替えました。

(男性の妻)
「夫専用のトイレです。従来のトイレだと180度反転しないといけない。夫にはそれが難しい。横からの乗り移りじゃないと無理ということで」

風呂場には1人でシャワーを浴びられるようにするため、車いすの高さに合わせたオーダーメイドの台を設置。

(男性の妻)
「脚が動かないからずっとこのまま。ずりずりと、腕の力だけで」

リフォームの費用は約500万円。
さらに自宅周辺は坂が多いため障害があっても運転できる車が必要ですが…

(男性)
「家の周りが坂道ばかりなので、どうしても車が必要。いま欲しい車があるが、それが約600万円くらいして、なおかつ手動運転装置をつけるとプラスで費用がかかる」

今のところ高すぎて買うことが出来ず、一人で移動できるめどが立ちません。

そして、重くのしかかるのが医療費です。

(大石アナ)「この辺も24万円…、31万円!」
(男性の妻)「この月が一番高いです」

(大石アナ)「今までかかった医療費って、どれくらいになる?」
(男性の妻)「281万8443円。高額医療費の申請をしてですよ」

毎月数十万円かかり、これまでの総額はおよそ280万円。
国のワクチン副反応の救済制度にも申請しましたが今のところ認められず、他の障害者向けの補助金も、これまでの年収などからほとんど受けられず、ほぼ自己負担になっています。

(男性の妻)
「あんな体になって、何も補助がないのがもどかしい」

(男性)
「国は自分自身で何とかしなさいと言っているようなものですよね」

(男性の妻)
「夫の障害は国が勧めるワクチンによって起こったことで、夫のミスでもなく…。コロナに感染した人は医療費は無料で、夫はこんなにかかるんですよ。国のため みんなのためにワクチンを打ったのに、どうして感染した人は無料で、感染しないために一生懸命やった人がこんなに払わなくちゃいけないのか」

(大石アナ)「1500万円くらいは自己負担になりそうですよね」
(男性の妻)「治るんだったらいいですよ、1500万円かかっても、2000万円かかっても。でも治らないんです。そこが悔しい」

産業機器のメンテナンスなどを行うエンジニアとして働いていた男性。
来年4月の復職を目指していますが、それでも国による金銭的な援助は必要不可欠だと訴えます。

(男性)
「僕はまだ生きている。生活しないといけないんですよ。そうなるとお金が必要なんですよ。国から補助があってもおかしくない」

2022年9月1日放送 CBCテレビ「チャント!」より

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