たばた小児科院長「一歩先を考えて行動し始めませんか?」

新型コロナウイルス

埼玉県比企郡吉見町「たばた小児科」の院長・田端裕之先生のすばらしいエッセイをご紹介いたします。

 
 あまりに遅すぎる我が国の新型コロナへの対応
 みなさん,一歩先を考えて行動し始めませんか?

 
 
2022/07/17
昨日の報道では,新型コロナの感染者数は11万人を超えて,1日の感染者数では過去最多を記録したとのことです。このままでは感染者数は20万人を突破するだろうと,一部の「専門家」たちは大騒ぎの様相です。
  しかし,私にしてみれば『え,患者数20万人?それが何か?』というのが本音です。

 新型コロナウイルスは,δ株(デルタ株)までは高齢者など一部の方で肺炎を起こして重症化する可能性がありました。しかし,昨年末から現在まで流行しているο株(オミクロン株)にはもはや肺炎を起こす病原性はなく,約2年かけて「ありふれた普通の風邪のウイルスの1つ」になったのです。
これはとても喜ばしいことで,この事実を我が国の有識者たちがしっかりと認識し,欧米のように新型コロナを「ただの風邪」と早く断定してしまえば良かったのです。欧米では多くの国でマスク着用もPCR検査もワクチン接種も全て中止されました。

 しかし,日本の決断・対応のなんと遅いこと!!
 未だに,「心配な方はPCR検査や抗原検査を受けましょう」「検査陽性者は濃厚接触者も含めて10日間の隔離や入院が必要」がこの国の方針ですよ!!
 アホか? と言いたくなってしまいます。

 1月27日のエッセイに書いたように,コロナウイルスは若い人ほど感染しません。「子どもたちへの感染が増えている」と相変わらず報道されていますが,何もわかっていない関係者が多いことを残念に思います。
 保育園児や幼稚園児には感染するはずのないウイルス。百歩譲って,もし感染したとしても重症化するはずのないウイルスです。子どもたちには無害なウイルスと言っても過言ではないでしょう。
 そんなウイルスに対して,子どもたちにマスク,手洗いの強要,楽しい行事の縮小・中止,風邪症状があったら登園ご遠慮くださいといった対応…。
 馬鹿げているとしか言い様がありません。
 この2年半,誤った対応のためにどれだけ子どもたちにしわ寄せがいったことか。国は大いに反省すべきです。

 せっかくただの風邪になってくれたのだから,一刻も早く新型コロナを二類感染症から外してくれれば,日本国民すべてが3年前の平和な生活に戻れるのに。
 なぜそれを日本はやらないのでしょうか?

 それは,ワクチンが1億人分以上余ってしまっているからです。日本はアメリカの言いなりで,たくさんのワクチンを購入しています。何が何でもこれらのワクチンを国民に接種したいのです。
 「ただの風邪」と言ってしまうと,‘じゃあワクチンいらないじゃん,ただの風邪なんだから。副反応を心配してまで接種する必要なんてないじゃん。’ということになるからです。

 でも,現在のワクチン,δ株(デルタ株)まではある程度の効果はありましたが,ο株(オミクロン株)にはほとんど無効です。イスラエルでは4回目を接種しても,ο株(オミクロン株)に感染する人が後を絶ちません。
 政府はそれをわかっているのに,ワクチンを余らせたくないので,「ο株(オミクロン株)にも効果があります。早く4回目の接種を受けましょう」「ο株(オミクロン株)でも重症になる人がいます」と平気で嘘をついて国民を欺いています。ここまで来ると怒る気力もなくなります。
 でも余っているワクチン、実はまもなく有効期限が切れるので破棄される公算が大なのです。ワクチンだけでもすごい税金の無駄遣いですね。

 他にも,厚労省の発案で全国各地で「無料PCR検査」なるものが行われています。これは無症状の人用の検査ということです。‘何で症状のない人にわざわざ検査するのか?’と聞くと,‘国民の皆様に安心していただくため’とのことです。
 でも,これこそ100%税金の無駄遣いですよね。今日陰性でも明日陽性になるかもしれないし,何の症状もない人に1回1万円以上する検査を全額税金でやってあげるなんて,どこのお馬鹿さんが考えたシステムなのだろうと首をひねりたくなります。この検査を請け負っている一部の企業や薬局,医療機関を利するためのものでしかありません。厚労省の役人とつながっている企業や団体があるのではと疑いたくなります。

 本題に戻りましょう。
 この国の対応がいかに遅くて現実に即していないかは,今まで述べたとおりです。
 では,どうしたらいいのか?
 私の考えを具体的に述べたいと思います。

(1)体調が悪くても,PCR検査・抗原検査は絶対に受けないこと

 ο株(オミクロン株)は決して重症化しません。せいぜい3,4日安静にしていれば元気になり,学校や職場に復帰できます。PCR検査を受けて陽性になってしまうと,いまだにこの国では10日間の隔離か入院を迫られます。
 今さら10日間の隔離なんて意味がないことがわかっているため,体調が悪くてもPCR検査を受けない人がどんどん増えています。したがって,感染者数は発表されているよりもずっと多いと思われます。
 でも,それでいいと思います。新型コロナはもはや「ただの風邪」なのですから。元気なのに10日間も隔離されたら,皆退屈でおかしくなってしまいますよ!

 子どもは6歳まではしょっちゅう風邪をひきます。でも,熱があるからといって馬鹿正直にPCR検査を受けてしまって,どこからか紛れ込んだウイルスが運悪く検出されてしまったりしたら,コロナではないのにコロナと言われ,不当な扱いを受ける危険性があります。

 特に小児には絶対にPCR検査や抗原検査を受けさせないようにしてください。何のメリットもありませんから。

(2)新型コロナワクチン接種を受けるのはもうやめましょう

 現行のワクチンは,もはやο株(オミクロン株)には無効です。副反応に苦しむ人もよく見かけます。でも最近,ο株(オミクロン株)がBA2株からBA5株に変異したことにより感染者数が増えてきているのをチャンスとみたのか,テレビなどで「専門家」といわれる医師たちが懸命に,高齢者や医療従事者への4回目の接種,接種の進んでいない若い人への3回目の接種や11歳以下への接種をPRしています。
 しかし,騙されてはいけません。
 現行のワクチンは,はっきり言って「百害あって一利なし」です。

 ファイザ-やモデルナは,ο株(オミクロン株)に有効なワクチンを現在一生懸命に製造しているようです。でも,新しいワクチンができたところで,誰も接種しないと思います。なぜなら,新型コロナは「ただの風邪」になったのですから。ただの風邪にワクチンって必要ですか?

(3)一刻も早く新型コロナを二類感染症から外すべき

 国が新型コロナをただの風邪と認めさえすれば,現在の不自由な生活から全国民が解放されます。
 ‘今日は○○人の感染者が出ました’といった報道は一切なくなります。
 PCR検査も不要になり,無意味な隔離や入院も不要になり,税金の無駄遣いが減らせます。
不要なマスクやアルコ-ル消毒の強制によるストレスから解放され,熱中症やマスク皮膚炎,手荒れのリスクも減少します。
 自粛に追い込まれていた園や学校,地域,国の行事やお祭りが復活し,国民に元気が戻ってきます。
 外国人観光客も増加し,経済が回復します。
 そして何よりも,この2年半の間コロナのために辛い思いをしてきたすべての人々に,明るい光が差し込みます。

 最後に

 煮え切らないこの国の対応に見切りをつけ,自分たちの判断で行動し始めましょう。これ以上「ただの風邪」のために悩んだりストレスをため込むのはやめましょう。
 欧米の国々の対応が,大きな参考になると思います。

 

【関連サイト】
たばた小児科(埼玉県比企郡吉見町)
http://www.tabata-clinic.jp/

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